2012年7月30日月曜日

カリウム40のデータベースソフト

ご無沙汰しています。

オリンピックが始まったので、夜はどうもTVに夢中になって集中できません。(^^;

GM菅を使ったベクレルモニタの開発は、かなり良いところまできました。


これは、ひとつバージョンが古いですが、SBM-20のタイプで福島某所の土壌を100g、10分測定し終わった画面です。

この時の線量率は、約0.290μSvでした。もちろん遮蔽なしです。(笑)

先日のTN-100で計測したものと同じ試料ですが、TN-100では17000Bq/Kg(K-40なし)でしたから、ほとんど同じと言ってよいかと・・・

たまたまK-40を拾っていないのか、K-40の値をセットしたのか覚えていないんです。(アフォ)


で、食品中のカリウム40の含有量をデータベース化しています。


いや、データベース化は終わって、条件検索までは出来ています。

この表からK-40のベクレル数を確認して、本体に入力すれば良いわけですが・・・

Bluetoothで送らないと、GXの良さが出ません!

という事で、通信部分を作り込み中です。

意外と「インスタントコーヒー」の含有量が多いのに気が付かされました。

マイカ窓のタイプで、β線を計測すれば結構カウント上がりそうです。

2012年7月25日水曜日

ファームを更新しました。

思った以上に作業がはかどらず・・・

取り合えず、ファームを更新しました。Ver.1.1.5 となります。

主な機能変更は、線量率の小数点以下を3桁にしたところです。

よくよく見たら、単位が「毎時μSv」になっていましたので、「μSv毎時」に変更しました。(苦笑)

弊社のダウンロードサイト にアップしてありますので、興味のある方はバージョンアップしてくださいませ。


たぶん、来月の初旬に、またバージョンを上げると思います。

 ・ベクレル計算をもうちょっとマシな値になる努力
 ・ダイナミックな時定数処理の改造
 ・グラフ表示のY軸方向の最適化

がメインになると思いますが・・・

もし、御要望があれば、ここに メールしてください。できる限り対応します。

もちろんバグがあれば、報告していただけると助かります。

取り扱い説明書の更新が追い付いてませんが・・・(涙)


  何だか、今日は線量が高いなぁ・・・試験用の線源の所為でしょう。

気になるから、家に帰ってBG測定してみます。

        ↑

   バグがあるかも と疑心暗鬼


2012年7月24日火曜日

TN-100で福島の土壌を計測

ご要望にお答えして、GX-ZERO-1のEN-7313、EB-7313をお買い上げの方には、キャリーバッグをお付けする事にしました。




ソフトケースですが、カメラ用なので線源や小物など色々収納できますし、サイズもピッタシです。

今までお買い上げ頂いた方には、随時送付させていただきます。

近くにハクバ写真産業という会社がありまして、そこの方々は良く知っているので、冗談で電話したら、在庫あるし、お安くしていただけるとの事でしたので。



って、最初から用意しておけよっ! ← 自己突っ込みです。



さて、TN-100を少しづつ触り始めました。

意外とオペレーションが難しいのに、戸惑っています。


福島某所の土を100gタッパーにいれて、ビニールテープで封印した「なんちゃって密封線源」を計測してみました。

線量率は0.27~0.29μSv/hで、これはマイカ窓GM菅(アルミ遮蔽)で測定しても同じくらいでした。

で、ベクレルモードというのがあったので、10分ほど計測してみたら・・・



CS-134が1万1千Bq/Kg・・・
CS-137が6千Bq/Kg・・・
K-40が1万1千Bq/Kg・・・

これは、無視しましょう。(苦笑)

やっぱり、専用のマリネリ容器と遮蔽BOXに入れて計測しないと正しい数値は出ないという事なんでしょうね。



という事で、モードを切り替えてスペクトルを見ると・・・

これは綺麗にCS-134、CS-137のピークが出ています。

やっぱ、シンチ+MCAは視覚で分かるから良いですね。

セシウムの有り無しは、確実に分かりますから。

まだまだ始まったばかりなので、もう少し取り扱い説明書を読んで頑張ってみます。



取り扱い説明書を読まなくても、使えるオペレーションにして欲しかったです。


というのが、本音なんですが。(苦笑)

2012年7月22日日曜日

ファームのマイナーチェンジ

えー、GX-ZERO-1のファームをマイナーチェンジ中です。


見た目で大きなところ(?)は、μSv値の小数点以下3桁の表示です。

GM管の良いところは、高線量でも計測出来るという事で、100μSv/h超えも・・・と考えて作ったのですが・・・

どう考えても、そんな線量の場所はありませんね。(原発敷地内でも)

という事で、表示の桁を変更する事にしました。

小数点以下3桁を表示すると、何となく精度が良くなった気がするから不思議です。(笑)

実際は、0.055が0.06と表示されていただけなんですが・・・

CPM値も小数点以下2桁くらいにしようと思いましたが、感度が良いGM管を接続すると、直ぐに桁あふれしてしまうので、あきらめました。

差分計測のCPM値は、小数点表示にしようとは考えています。

あとは、バッテリー残量の計算が10%刻みになってしまっていたので、きちんと1%刻みになるようにしたり、残量が20%切ったらアラームが鳴るようにしたり・・・

色々な意味で、「ベクレルモニタ」の開発で気が付かされました。

あとは、差分計測でBq/Kgと表示してますが、Bq/m2に変更しようかどうか迷っています。

どちらも正確では無いですから、本当はCPM値の差で判断してもらうのが一番なんですが、それなりの「単位」と「基準」が無いと判断が難しいですよね。

汚染を調べるなら、鉛の遮蔽箱はお勧めです。ここ で購入できます。

低汚染の場合は、空間線量の中に紛れ込んで、分からなくなってしまいます。

ただ、1000Bq/Kg超えなら、通常の空間線量下でも判別可能と考えます。


今週の出荷分に間に合うかどうか・・・という感じです。


2012年7月18日水曜日

放射性物質の有効利用

不幸な事に、今回放射性物質が放出されていまったわけで、人類は放射性物質を除去する技術は持っていないわけです。

どうせ除去できないのであれば、他に有効利用が出来ないものか・・・

放射性物質は、ランダムに放射線を出します。

という事は、

  「非常に自然な乱数発生装置」

が作れるという事ですが、これができれば、セキュリティ分野でも活用できるんじゃないでしょうか。

あとは、「パチンコ」とかの乱数発生にも使えそうです。「ゲーム」もですね。

センサー部分と極微量なセシウム137で、「乱数チップ」とか・・・


これが出来れば、「福島」が貴重な土地になるではないですか!

世界中から、「福島」の土地を買占めに来るかも知れません。


現実的なのかどうかは、現時点ではわかりませんが、実際セシウムの線源を買うと高価です。

これだけ、線量計が出回っているわけですから、単純に「校正線源」としてだけでも、世界中に売れるんじゃないでしょうか。


こういう金が絡むと、「それは東電のものだ!」とか言い始めるんですかね?

放射性物質を閉じ込める事が出来ないなら、取り出して有効利用する事を考えるのもありじゃないですかねぇ。

昔の「放射線治療」じゃないですけど、「危険なものを安全に利用する」知恵ならでるんじゃないかと思ったりする、今日この頃です。


   叩かれそうですが・・・今の政府よりまともだと思ってます。はい。


余談でした。

2012年7月17日火曜日

TN-100でセシウム線源を測定

中々時間が取れなくて、TN-100の評価ができません。(涙)

取り合えず、セシウム137線源(γ線とβ線)の計測だけはやらねば・・・


良く使うのが、写真の「カッティングマット」です。

基本、カッターでシートを切る時に使うものですが、これは5mmきざみで寸法線があるので、線源との距離を確認するには、手っ取り早くて気にいってます。

さくっと計測したら、

空間線量:0.057μSv/h

で、セシウム線源をセンサーの先端から距離をとって30秒計測。

1cm:1.083μSv/h
2cm:0.630
3cm:0.422
4cm:0.311

Ludlum2241-2に比べて、低いですが、距離と線量率の関係は当たり前のように大丈夫です。w

というより、Ludlum2241-2が高いんだと思います。空間線量でも0.09μSv/hですから。

同じシンチでも内部の回路やソフト、校正で低線量下では値が違うので、比べようが無いです。

しかしながら、GM管方式に比べると、感度が良いので、安定はしていますね。

SBM-20だと、空間線量で0.04から0.08くらいまで数値が動きますから。

ってな事で、セシウム137の線源を使ったγ線の線量率を見たわけですが、次回は福島の土を使ってスペクトルを見てみたいと思います。

セシウム137のスペクトルを見ましたが、核種はセシウム134と判定していました。
(これはテクノエーピーさんは修正した方が良いですね)

まぁ、核種判定は難しいソフトだと思いますが、この金額で、このスペックで、このご時勢ですから対応しないとマスいと思います。

しっかり取り扱い説明書を読んでいないのですが、特に調整するパラメータも見つからないですから、ファームを修正しないといけないんでしょうね。

そう言えば、以前浜ホトさんのモジュールもピークずれしてましたが、質問しても回答が無いですねぇ。

まぁ、こんなもんです。お金を大量に落してくれるところか国にしか、対応しないのが基本でしょう。

「原発ムラ気質」

と言えば言い過ぎでしょうが、そんな感じになります。


大型マイカ窓のLND-7313を利用したタイプの、問い合わせとアクセスが多いのですが、今日久しぶりにご購入頂きました。ありがとうございます。

アルミケースが受注生産なので、1週間程度お時間いただきます。

5台限定価格ですが、残り2台です!

在庫持つかな・・・ アルミ加工屋さんも苦笑いしながら、快く引き受けてもらってますが。

アルミのレーザー加工は、レンズの寿命を短くするらしいので。アルミは反射率が高いんですね。

2012年7月15日日曜日

Bluetoothで送受信

ご無沙汰しています。(最近こればっかですがw)

すっかり、「ベクレルモニタ」のソフトに浸っておりましたが、Bluetoothを利用して、パソコンやAndrpid端末で「食品のカリウム40含有量」を検索して、本体に送信する!

という事で、本体でパソコンからのデータを受信する必要があるわけで・・・

まぁ、評価ボードでやっていたので、「楽勝さ!」と思ったら、何と受信できない!

ちょっと難しい話しですが、シリアル通信のRTS信号とCTS信号を結線してやれば動作するし。

しかし、これでは出荷した装置の改造をせねばならんので、避けたい・・・


普通にシリアル通信のフロー制御を「ハードウェア」すれば動くと思いきや、ダメ。

無理やり、RTS信号をLowにしても、ダメ。


     3日、回路図とソースコードとにらめっこですわ。



で、やっと、昨日気が付きました。

使用しているSTM32というCPUは、外部への信号線を好きなように、入力、出力等に設定できるのですが、何と液晶の信号とRTSの信号が重複してました。

液晶コントロールで、入力ピンの設定をしていたのが、原因でしたね。

これは、今使用してないので、コメントアウトすべきなんですが、これを忘れていたわけです。

いやぁ、ビックリしました。結構深いところにあったので、見つけるのにも苦労しましたけど。
3行コメントアウトして完了です。



という事で、無事本体は動作したので、カリウムのデータを送り込んでみました。
(画面の下の方です)

うーん、試料のカナ漢字も送信OKです。(一部文字化けしますけどw)

さて、取り合えず、下準備はできました。

はぁ・・・疲れた。

2012年7月9日月曜日

TN-100 がやって来た~!

テクノエーピーの「TN-100」がやってきました!

買ったんじゃありません。お借りしました。


    中古車1台買えますからっ!


お名前は出せませんが、色々とお世話になっている方からです。ありがとうございます。m(_ _)m

正直、今乗っている「エコじゃないアメ車」が普通に買えます。(涙)

では、本日は写真だけ・・・

電動ドリルじゃありませんよ!



やっぱり、箱からしてすばらしい。


ちょっとD-SUBのコネクタが安いです。

エーピーさん、ここはガッツリ費用を掛けて欲しかったです。(贅沢ですが・・・)


Φ1”×1”のNaI(Tl)シンチレーターを搭載したプローブ部分ですね。

流石にすばらしい!これはプレス加工でしょうか・・・

持った感じは、「子供用の高価な水筒」と言った感じです。



ちょいと電源を入れると、15秒程で立ち上がって、計測開始。

何となく、OSはLinuxっぽい。電源を切る時も「Shut Down中」になるところもそれっぽい。

昔、「RT-Linux」というリアルタイムLinuxを使った事があるんですが・・・まさかね。

この画面は時定数での、μSv/h値グラフ表示かと・・・だんだん収束していきます。

いやぁ、それなりに本体は大きいですが、この画面の広さはうらやましいです。


で、これ。



これもお借りしました。Inspector EXP です。

そうです、GX-ZERO-1 EB-7313のライバルです。
           
          ↑
     勝手に私が思っているだけですが。w

白アルマイト処理がしてあるので、キズが付き難いですね~。

私は、キズキズになるアルミの無垢が好きなので、アルマイト処理してないですが、これ見るとアルマイトしようかな・・・となってしまいます。

さて、これでしばらく計測して、色々比較してみたいと思います。


しかし、高価なものなので、金庫に保管するしかありません。持って歩いたら、車に放置できないですし。

「計測計画」を練って、サクっとデータを残して、持ち主の方にお返ししたいと思います。

2012年7月5日木曜日

意外と使えるカウントダウン機能

GX-ZERO-1には「カウントダウン計測」という機能があります。

任意の(分数)を指定して、計測開始をすると、その時間内のカウントをする という単純な機能ですが、意外とこの機能を持っているガイガーカウンターは少ないです。

写真はベクレルモニターの画面ですが、


1分18秒経過したところの写真です。


指定時間の計測が終わると、音がピロピロっと鳴ってお知らせしてくます。

相変わらず適当な写真ですみません。実際はもっと綺麗に見えるんですけど・・・

で、「差分計測」画面というものもあって、計測したBGの平均値との差分を計測します。

ベクレルも行うのですが、GX-ZERO-1のベクレル表示は、単純に、

   差分CPM × ベクレル係数

です。(笑)

このベクレル係数は、すごい適当ですので、皆さんでパラメータを変更して試してください。

             ↑

        ここ重要です。

内蔵タイプのSBM-20では、かなりキツイですけど、1000Bq/Kg超えくらいなら計測できる と思い込んでいます。

一般的な「がれき」の基準値くらいは、わかるんじゃないでしょうか・・・鉛遮蔽BOX内なら。

いや、空間線量の低いところなら、鉛で遮蔽しなくても、「何となく」わかる気もします。

取りあえず、現段階で、強烈なベクレル数を表示しても、「あぁ、何か出てるんだ」くらいの感覚でいてください。


ファームのバージョンが1.1.4からこの機能を搭載していますので、古いファームの方は、弊社HPからダウンロードしてファームを書き換えてくださいね。

ファームの書き換えツールと、書き換え方のドキュメントも置いてあります。

そのうちにGX-ZERO-1のベクレル係数もGM管毎に公開していきますね。


GM管での食品検査への険しい道は続く・・・


2012年7月4日水曜日

キットモデルでも出そうかと・・・

いやぁ、相変わらず慌ただしいです。

  貧乏暇無し!

と昔から言いますが、ソフト屋さんにはぴったりです。

またグチから入ってしまいました・・・ごめんなさい。


食料品測定に一生懸命になっていますが、通常の線量計も出荷しているわけで、頭の中が少々混乱しています。

というのは、CPM値とベクレル値を見てきて、突然μSv/hとなると、ドキっとするわけです。

これで、表面計測用のβ線磁束密度とかに手を出したら、りっぱな「エセ科学者」になれそうな気がしてきます。

今日は、お客様からの要望で、内部にGM管を持っていながら、外付けのコネクタと切り替えスイッチを付けるという「特殊モデル」を作っていたのですが・・・これ個人的にはお気に入りです。




  もう、GM管無しのタイプを売りますか!


という気になりました。(って前から言ってるんですけど)

GM管はお客様で用意してもらって、係数も好きなように設定して放射線と戦ってもらうのも、それはそれで良い気がしますし。

色々とGM管を変えて、放射線を確かめると、面白いですよ。

もうそんなに「μSv/h」とかに興味ないですよね?

私の中では、「目安的な数値」になっています。(すみません。無責任っぽくて)

正直、シンチレーター式のものでも、値は異なりますので、その製品で通常時はこれくらい って数値をつかんでおけば、「うむぅ、今日はちょっと高いな。」となるわけです。

GX-ZERO-1には、このμSv/hへの変換係数を変更できる機能があるので、GM管を変えても何とか対応できるわけです。

もちろん電圧の調整も可能です。

という事で、「GM管の無いガイガーカウンター」も受付けます。

   ガイガーカウンターじゃないですけど。

でも楽天では売りません。知らないお客さんが購入して「反応しない」とクレームが来る事間違いないですから。(笑)

「GM管の無いガイガーカウンター」に興味のある方は、弊社HPからお問合せください。

私と「契り」を交わすだけで、出荷します。

      ↑

   大袈裟です。


何だか、楽天の店では「家具」の売上が伸びてきそうな気配です。

売上が伸びても、楽天さんに「みかじめ料」を持っていかれるので(苦笑)粗利はショボイですけど。

でも、全国の方々と商売できるって楽しいですね。あとは、ノークレームでお願いします。w

2012年7月2日月曜日

GM管で食料品検査 への道

大変ご無沙汰しています。


開発を止めたわけではありません。


ただブログを更新する時間がありませんでした・・・(涙)


写真はSBMー20というGM管でのサンプル測定です。


ベクレル測定するには感度が低いですし、計測時間も短いので、ちょっとした差分で数十ベクレルになってしまいます。

誤差を見れば分かりますよね?

これは、違う場所で、バックグランドを違う時間で計測しただけなんです。(笑)

基本、計測値より誤差の方が多い時は、「無い」と判断した方が良いです。


      じゃぁ、0にしろよ!


と仰る方が大勢でしょう。私もそう思います。

が、この表現の仕方がいかにも「放射能」です。


      これぞ、ポアソン分布!

ってな感じです。


それよりも、先週の月末の金曜日にお客さんの会社のドメインサーバーがお逝きになりまして・・・

まったくネットワーク機器が機能しない状態に。

これを土日で復活させるという、「超過酷」な任務で心身共にクタクタです。

先日の「クラウド」事件を影でムフフしてた罰でしょうか。何年ぶりかのネットワーク管理で、嫌になりました。


     Windowsのサーバーなんぞ、大嫌い!

まぁ、Linuxでも同じなんですけど、Winodwsってどこで何やってるか分からない(分かり難い)ですよねぇ。