2012年9月26日水曜日

久しぶりにオシロスコープ登場

アナログの回路を検証するのに、流石にテスターでは無理なので、この方の登場です。


電源が入るか不安だったんですが・・・ん? と思ったら大丈夫でした。

何せ、ブラウン管です。40MHzの2chですが、まぁ、大丈夫でしょう・・・(?)

先日の部品はまだ届かなかったので、試作品回路の目視チェックと、オシロの動作確認だけしておきました。

4箇所くらい配線抜けがありましたね。← 自慢するところじゃない!


   私、ソフト屋ですから!

という事で、部品が来るまで、別件の見積りと、サイネージのデジタルコンテンツ作りをします。

        ↑
     何でも屋である事に要注意。

と書きながら、家の洗濯機が故障したので、今から帰って修理します。(爆笑)

「マルバー」という極悪非道な海外製の洗濯機が、水漏れしてたので、原因を突き止めたら、給水菅部分の経年劣化でした。

昨日パテ埋めして、今日は自己融着テープを巻いて様子見です。

念の為、ホームセンターで取替えできそうな部品も買ってきました。
(シンチ用のシールテープ、アルミテープを買いに行ったついでです)


あぁ、また関係ない話しになってしもた。

明日は、基板に火を入れるんですが・・・怖いなぁ。せめて放射線の波形だけでも出て欲しいです。

昔、計測中に短絡して、コンデンサ爆発事件もありましたから。


2012年9月25日火曜日

試作基板・・・部品漏れ(涙)

今日、取り合えず簡単な動作確認まで行くつもりだったんですが・・・

  何と、コンデンサがありません!

注文し忘れたみたいです。トホホ。


まぁ、ピークホールドの部分の注文もしていなかったので、急遽一緒に頼みました。

注文しておいて、実装したら、0.1μFのパスコンが無くなったというオチまでありましたが・・・

まぁ、会社のどこかに落ちているでしょう。

しかし、ユニバーサルのハンダ付けは疲れますね。w

ここから先は、ブレッドボードで実験してから実装します。


こんな感じのパルスが目標なんですが。(アンダーシュートも除去したい)

放射線のピークを引っ張る波形じゃないと、PCやマイコン、iPadでのサンプリングが厳しいでしょうから。

ああ、書き過ぎました。ここから先のネタは、出来上がってからにします。

CsIとピンフォトダイオード試作開始!

シンチレーターとピンフォトダイオードを使った、食料品計測用の試作を始めました。


上の写真の、真ん中が、First Sensor社のシンチ付きピンフォトダイオードで、右が定番の浜ホトさんのS6775です。

左は、センサーのヘッドアンプを接続する為のただのUSBコネクタです。w



やっと部品の手配が出来たので、ケースに合わせてユニバーサル基板をカットし、電源部分だけ実装しました。

  そうです。手実装です!

本来ならば、基板を作ってしまうのですが、放射線のパルスを最適化するのに、まずはこれをやって、オシロで波形を確認します。

キモは、電源、ノイズと波形ですから、適当に組み上げて、地味に調整します。

まずは、「ベクモニ」というフリーのMCAソフトで定量化可能な状態にして、マイコンでもスペクトル解析する段取りですね。


しかし、久しぶりの配線で、目が疲れます。歳ですね。(涙)

ただでさえパソコンの見過ぎなのに・・・ううっ。

今日は、写真からもうちょっと進んで、電源の部分までは実装できました。

明日(今日?)は、オペアンプの部分を慎重に実装します。

その次は、ヘッドアンプとパルス成形と、ピークホールドの部分です・・・意味不明ですね。

その先に、やっとGXの出番になります。トホホ。


しかし、小型の遮蔽箱は出来上がった模様でして、急がねばなりません。

なんでここまで時間が掛かるか・・・そこは難しい放射線の問題ですから、調べるだけで大変です。

GM管での遮蔽や、計測の経験が役にたちました。

もうちょっとなので、頑張ります!

2012年9月16日日曜日

セシウム数十ベクレルの世界

さてさて、セシウム(Cs134、Cs134)が食品に含まれる、数十ベクレルの世界とはどんなもんでしょうか。

このあたりのサイト がとても分かり易いです。

簡単にスペクトルを見ると言っても、簡単じゃありません。

カリウム中に含まれるカリウム40(K-40)を多く含む食品だと、また厄介です。

ここの写真 にもありますが、K-40があると、セシウムのところにもピークが現れます。

これは、コンプトン散乱と言って、通常はγ線が電子に変化して検知できるわけですが、電子に変化する時に、また光が散乱して、これも検知してしまう という現象です。

散乱した時のエネルギーは、低くなりますので、計測したい物質の放射線エネルギーより、低い部分に出てしまいます。

K-40は、1400から1510KeVと高いエネルギーなので、コンプトンはその下の方(450から850KeV)に出ます。

これが、Cs-134、Cs-137のエネルギー帯と重なるわけですね。


鉛も放射線を出すのですが、セシウムよりエネルギー帯が低いので、遮蔽箱として使用しても、ある程度無視できます。


と、まぁシンチレーターとセンサーを組み合わせると、色々な要因があるので、頭が痛くなってくるわけです。

あと、周囲の温度でもセンサーの特性が変化しますから、これも考慮せねばなりません。

GX-ZERO-1で温度計を内蔵して、GM管の特性変化を見ましたが、変化はありませんでした。

シンチレーターを使う場合は、確実に温度の影響はあるでしょう。

という事で、「温度補償機能」は搭載せねばなりません。

K-40のコンプトンを差し引く「スピルオーバコレクション」という処理も必要でしょう。


こういう面倒な事を内部で行いながら、見た目は簡単にする・・・これが消費者ニーズですね。

    言うが易し、横山やすし・・・    古っ!

それにしても時間がありません。(涙)

2012年9月15日土曜日

シンチレックスについて・・・

ご無沙汰しています。すみません。

相変わらず、シンチ+PDと格闘しているわけですが・・・

 シンチレックスはどうなったんでしょう?

まぁ、プラスティックシンチが安くなるという事なので微妙である事は間違いないですけど。
9月末に何がしかの形で販売とのニュースはありましたが、これといって目新しいものはないですし。

シンチレーターに関しては、このあたり が分かり易いでしょうか。

大きなシンチとホトマルのような光電子倍増菅を使うのが、一番感度は良いのですが、高いです。

びっくりするほど、高いです。

しかし、1インチ四方のシンチ+1cm四方のピンフォトダイオードでも、3万円くらいします。

色々と考えて、評価すればするほど、トレードオフしなくちゃいけない項目が多いですねぇ。

まぁ、このくらいの時期になると、世界中から新しい商品が出てきますから、何か特徴も出したいのですが、私が考えると「時期尚早」となる事が多い(笑)ので、慎重になってます。

もうちょとなんですけどね・・・

2012年9月11日火曜日

シンチレーター方式はβ線を拾わない?

一般的に、「シンチレーター方式はβ線を拾わないから正確」なんていう、都市伝説のような話しがまかり通っているみたいですが・・・


  β線も拾います。


結局、GM管と同じで、遮蔽してやらないとダメですね。

オマケに「遮光」もしないと、普通の可視光も拾って、とんでもない事になります。

オマケに温度特性があるので、寒いところ、暑いところでは値が変化します。

オマケにフォトダイオードに高線量の放射線が入ると、劣化してしまいます。

オマケに電磁波のあるところでも誤動作します。

あと、シンチレーター方式では、「エネルギー補償」してない安価なものは、GM管方式と同じで、カウントを拾っているだけですから、正確な「μSv値」は得られません。

「エネルギー補償」とは、簡単に説明すると、放射線の出すエネルギーに応じて、身体に影響があるものに重みを持たせて算出するという事です。


ってな事で、GM管で苦労した事で、シンチに移行しても放射線に関しての勉強は無駄にならないわけで、良かったです。

とか言いながら、メリットも大きいわけで、GM管に比べて、「核種判別」とが可能になります。

総合的に考えると、「食料品を安価に計測する」という目的には合いますね。

さて、GX-ZERO-1が更なる進化を遂げるんでしょうか!


  乞うご期待!?

2012年9月8日土曜日

浜ホトさんが新しいセンサを出す模様

えー、最近メインのもっともやりたくない仕事(笑)の合間を見て調査しているのが、PD(ピンフォトダイオード)+シンチなんですが・・・

浜ホトさんが、新しい「PD+シンチのセンサ」を出す模様で、手配中です。

まだ末尾が「X」型番なので、試作的な位置付けにあるみたいですね。

以前からPDはあるのですが、高価で、CsI(TI)のシンチを自分で付けなくてはいけなかったんですが、これを改良したみたいです。


という事で1年ぶりに、PD+シンチの情報収集しているんですが、何の為でしょう。

やっぱり「食品の検査」ですね。

もちろん1次スクリーニング用ですけど・・・

大きなシンチレーター+光倍増菅っていうのが一番良いのはわかるんですが、高過ぎです。

ベクモニ というフリーのスペクトル解析ソフトがあるので、これが上手く使えれば、エンドユーザーはかなり安価に食料品の測定が出来ると考えます。

まぁ、そんな簡単にはできないんで、私的には、GX-ZERO-1の画面で軽く出したいんですが・・・

その前に、システムの全体の構想とお絵描きがなかなか難しいです。

 ・性能
 ・機能
 ・価格

三つ巴のトレードオフです。

回路もノイズとの戦いになりそうで・・・以前静電気と戦った事はあるのですが、ノイズは内部要因も絡むので、部品の選定から気を使わなくてはなりません。

前も書きましたが、GM管でもある程度、定量化できる事はわかったんですが、


  セシウムが見つかりました!


と言えないので、ここが問題なんですね。一般の方々には。

セシウム以外の放射性物質が含まれていても、「それは今まででも同じだから良い」的な感じです。

何とか一歩ずつ前に進もうと思います。 ふぅ。

2012年9月4日火曜日

食料品測定への挑戦

ご無沙汰しています。ベクレルモニタのソフト開発がひと段落したんですが、色々と課題もみつかりました。

GM管でそこそこの測定値は出ます。

しかしながら、イマイチお客さんの「不信感」が残るんですよね。

放射性物質が含まれている事が分かっても、「核種」が分からないからです。


という事で、急遽、PINフォトダイオード+シンチレーター+遮蔽箱+GX-ZERO-1+ベクモニという構成で、安価でビックリするような装置を練っています。

体積線源も色々あるので、皆さんの壁を一気に越えようと思っています。

           ↑

     皆さんって誰だよっ!


まぁ、もともとGM菅+シンチという構成なんかも構想にありましたし、1年も経てば、空間線量にも慣れて、測らなくなってしまうであろう という予想もありました。


   実際はダメなんですけどね。日本人の悪い癖です。


PINフォト+シンチでの計測評価はOKです。

ただ、GM管に比べて、色々と気を使うところは多いです。

さて、GX-ZERO-1の小さな画面に、Cs134、Cs137の周りのスペクトルを出しますか!


とか言いながら、GXの内部にマイカ窓のGM管を内蔵する企画や、GM管2系統接続企画なんかもあったりして、だんだんマニアックになってきます。


  はい、もう充分マニアックです。


という事で、最近気になっているものは・・・


  テレビにぶっ挿してAndroid

  Mac mini

Mac mini はインテルプロセッサなんで、WindowsとOS Xの両方を動かせます。
ディスプレイもWindowsのものがそのまま使えますし。(DVI入力がベストです)

HDMI入力が付いてるTVがモニターになったりしますから、家のでかいTVで開発してたりする事も可能ですが、家族からブーイングは間違いないです。

まぁ、iPhoneアプリの開発環境を動かす為だけなんですけど・・・w

こう見えて、昔々はMac使いだったんです。Windowsが洗練されてない時代ですけどね。

また余談になってしまいました。

2012年9月2日日曜日

超音波通信モジュール

超音波通信モジュールが出来たという事で、福井県のシステムデザインさんに行ってまいりました。



4cm×2cmという小型で、見事にiPhoneと通信できます。

このモジュールは組み込み向けで、電源と通信ライン(TTL)を繋げば、iPhone側のアプリにデータを送信する事が可能です。

もうひとつは、GX-ZERO-1と同じCPUを利用して、「双方向」の通信が出来るタイプですが、これの量産はもうちょっと先ですが、動作してるものを見てきましたが、すばらしいですね。

1mから2mくらいの距離で約250バイト/秒のデータ通信ができるので、非接触という使い方なら、完璧です。

iPhone5がもう直ぐ発売されますが、RFID(フェリカチップ)の搭載はまず無いでしょう。

WiFiと4Gでなんとかなる・・・とは思えないですから、キラーモジュールになる可能性が高く、何だかワクワクします。

GXが進化したら、GXからiPadにエネルギーデータを送ると、iPad上でスペクトルが見れる なんて事も近そうです。

まぁ、放射線測定器以外でも、色々と使い道はあるでしょう。

現場のメンテナンスにiPadを持って行って・・・・とか。

新しい「モノ」に触れると楽しくなりますね。


全然話しは変わりますが、楽天の店で、夜9時から家具のセールを行ってます♪

はっきり言って、「安い」です。是非お立ち寄りくださいませ♪


って、完全に放射線測定器はおいていかれてますが・・・今ならポイント10倍です!

と、たまには営業、営業 と。