2012年10月24日水曜日

浜ホトS12425-10(X)でスペクトル

ご無沙汰して申し訳ありません。

開発中というのは、ネタがあり過ぎて書けないものですね。

取り合えず、浜ホトS12425-10(X)を使用して、簡単なスペクトルを出してみました。


S6775+CsIと比べると、なんだかS6775の方の分解能が良い気もします。


あぁ、両方とも下の方のノイズも拾ってますので、気にしないでください。較正も適当です。

まぁ、計測時間も違いますし、センサーとの距離もS6775の方が近いので、なんとも言えませんが。

シンチとPDをくっつける手間が無くなるので、そこは良いですけど。

ついでに、アメリシウムの低エネルギーが計測できるか、こっちはちょっと真剣に較正して計測してみました。


紺色の部分はBGで、灰色の部分がアメリシウム(カウント君使用)のスペクトルです。

丁度60KeVのところにピークが出ています。(太いですけど・・・)

PD+シンチだと150KeVが限界との噂もありましたが、意外と計測できるものです。

オシロで見ても、明らかにノイズより高いピークが出ているので、ノイズフィルタの閾値をそこまで上げる必要もない気がするのですが、他に事情があるんでしょうか。


と言いながら、PD+シンチの振動ノイズは半端じゃありません!

センサー部のヘッドはプローブ式にしてあるのですが、コツンと叩けば、ビヨーーーーンとパルスが出ちゃいます。

これはもう、H/Wの回路だけでは何ともなりません。(私レベルでは)

回路上のノイズを除去しても、遮光やアース、振動の方のファクターが多過ぎです。

遮光は半端なく、ちょっとでも可視光が入ると、計測不可能です。

銅箔がハンダも付くので、良いかと思いきや、遮光性はダメダメで、最終的には、やっぱりアルミですね。

という事で、方針を変更中です。

やっぱり、マイコンでA/D変換して、ノイズをフィルタリング後、デジタル出力する方が自分の土俵であると気が付きました。

高線量下で追いつくかどうかですが、数秒遅れてもそんなに影響はないと考えてます。

ただし、大きなノイズを除去した時には、その時に発生した放射線は取りこぼすんでしょうね。


放射線の測定では、トレードオフになる項目が多過ぎます。

厚生労働省の「Ge半導体によるγ線スペクトロメトリー」という文献を教えて頂いたので、サク読みしましたが、ある意味すごいです。

計測前にオシロを見て、時定数やらポールゼロの調整をしてから、計測するという手順で、間違いない方法ではありますけど、普通の人間には無理です。

色々な意味で、オートキャリブレーションの機能は必要です。

さて、マイコンですが、3.3V駆動なので、これまた頭が痛いです。(笑)

GXはリチウムで動作させていますが、もう1系統電源が必要という事ですね。

GM管用の昇圧回路は使えませんし・・・

取り合えず、電池は置いといて、実証実験といきます。


2012年10月17日水曜日

浜ホトのS12425-10(X)が届きました。

浜ホトさんが、新しいピンフォト+CsI(T)モジュールを出した(というかまだX品番なので試作型番なんですが)ので、注文しておいたら、忘れた頃に届きました。


1個¥8,000.-ほどしますが、以前はピンフォトだけで、それくらいしましたから、安くなった方だと思います。

厳重に真空パックされて、プラケースに入ってやってきました。



左が、浜ホトさんのS12425-10(X)で、右はファーストセンサ社のものです。

S12425-10(X)の方が体積にして20%くらい大きい感じですね。

性能は・・・


流石に、今日来たばっかりで、試してません。(笑)

高価なものですから、ハンダ付けするのも、ちょっとした勇気が要ります。

     ↑

  意外と小心者なので。w

で、測定器の方はどうなった?


  もう直ぐ報告できそうです。



現段階では、すごいフレキシブルで、シンチも1cmのものから、1インチ以上まで対応する予定です。

1cm角でも、大きなGM管よりカウントは稼げますし、スペクトルも1時間くらいで出てくる感じですかね。

ノイズ対策は、専門家に任せる事にしました。私の知識と経験を超えましたもので。(苦笑)

これで、ソフトに専念できます。


まずは、ベクモニ+計測器のセットで評価版を出しますか。先着20名様くらいで。w

2012年10月13日土曜日

取り合えずスペクトル

ご無沙汰しています。

とりあえず、スペクトル出ました。


めちゃくちゃ簡易的な校正で、「福島の土壌」を、さくっと40分くらい計測してみました。

Cs-134、Cs-137、K-40のピークが見れますね。(ピークというほどでもないですけど)

もちろん、相変わらず遮蔽箱なしです。(笑)

何となく、1個目のトンネルは抜けた感じでしょうか・・・

まぁ、ハンダでヤケドするは、LEDが飛ぶは、電池は熱くなるは、とアホみたいな状態でしたけど、出てみると、何だかなぁ・・・という感じでしょうか。

これをベースに、色々な構想がありますので、随時報告します。


自分で全部やってみないと気が済まないという性格は、商売には向いてないですね。(涙)

でも、全部理解してないところからモノを買うより、わかってるとこから買った方が安心ですよね?

さて、これからだ・・・寝ます。w

2012年10月6日土曜日

Csi+PD その後・・・

ご無沙汰しております。

相変わらず、CsI+PDと戦っています。

アナログオシロじゃ、何ともならないことに気が付きまして・・・(爆)

何だかんだとチェックしてたら、何とLEDが破裂するという、初めての体験も。(笑)

ボツにしたFETは数知れず・・・ピンフォトに直付けする時にヤケド・・・乙。


只今、ノイズと戦っております。S/N比(信号とノイズの比率)を高くしないと、低エネルギーの放射線とノイズの区別が付かなくなってしまいます。

まぁ、限界はありますが、100KeVくらいは見れるようにしたいですね。

しかし、オペアンプも死ぬほど種類がありますし、回路構成も死ぬほどあります。

調べれば調べるほど、オーディオの世界になっていきます。


最近気が付いたのは、筐体内部の配線、外に出す信号ケーブル、全てシールドしないとダメですね。

ギターアンプやギターシールドケーブルの「オカルト的」な部分と似てきました。w

昔、エフェクターを作った時に、空中配線の方がノイズが少なかったのも思い出しました。

現時点では、ネタばらしできませんが、面白いものが出来そうです。


  まだ、他の製品は買わない方が良いですよ!


ちゃんと、温度補償もしますから。

あとは、・・・・・ 秘密です。w


「超音波モジュール」が出来上がってきました。


右側のコネクタがUSBミニBですから、かなり小さい事がわかります。

これは、評価モジュールで、パソコンから超音波でデータ送信が可能です。

もちろん、TTLレベルでの接続もできますから、マイコンからも送信可能ですね。

Android、iPhoneのAPIもセットになっています。
(iPhone5 でも動作可能です)

これで、iPhoneも「近接通信」が激安で可能になります。もう3GやWiFiを使わなくても良いんです!

開発キットは数千円ですが、実際に量産となれば、数百円も可能でしょう。(量によりますけど)

アイデア次第で、夢は広がりますぞ。