開発中というのは、ネタがあり過ぎて書けないものですね。
取り合えず、浜ホトS12425-10(X)を使用して、簡単なスペクトルを出してみました。
S6775+CsIと比べると、なんだかS6775の方の分解能が良い気もします。
あぁ、両方とも下の方のノイズも拾ってますので、気にしないでください。較正も適当です。
まぁ、計測時間も違いますし、センサーとの距離もS6775の方が近いので、なんとも言えませんが。
シンチとPDをくっつける手間が無くなるので、そこは良いですけど。
ついでに、アメリシウムの低エネルギーが計測できるか、こっちはちょっと真剣に較正して計測してみました。
紺色の部分はBGで、灰色の部分がアメリシウム(カウント君使用)のスペクトルです。
丁度60KeVのところにピークが出ています。(太いですけど・・・)
PD+シンチだと150KeVが限界との噂もありましたが、意外と計測できるものです。
オシロで見ても、明らかにノイズより高いピークが出ているので、ノイズフィルタの閾値をそこまで上げる必要もない気がするのですが、他に事情があるんでしょうか。
と言いながら、PD+シンチの振動ノイズは半端じゃありません!
センサー部のヘッドはプローブ式にしてあるのですが、コツンと叩けば、ビヨーーーーンとパルスが出ちゃいます。
これはもう、H/Wの回路だけでは何ともなりません。(私レベルでは)
回路上のノイズを除去しても、遮光やアース、振動の方のファクターが多過ぎです。
遮光は半端なく、ちょっとでも可視光が入ると、計測不可能です。
銅箔がハンダも付くので、良いかと思いきや、遮光性はダメダメで、最終的には、やっぱりアルミですね。
という事で、方針を変更中です。
やっぱり、マイコンでA/D変換して、ノイズをフィルタリング後、デジタル出力する方が自分の土俵であると気が付きました。
高線量下で追いつくかどうかですが、数秒遅れてもそんなに影響はないと考えてます。
ただし、大きなノイズを除去した時には、その時に発生した放射線は取りこぼすんでしょうね。
放射線の測定では、トレードオフになる項目が多過ぎます。
厚生労働省の「Ge半導体によるγ線スペクトロメトリー」という文献を教えて頂いたので、サク読みしましたが、ある意味すごいです。
計測前にオシロを見て、時定数やらポールゼロの調整をしてから、計測するという手順で、間違いない方法ではありますけど、普通の人間には無理です。
色々な意味で、オートキャリブレーションの機能は必要です。
さて、マイコンですが、3.3V駆動なので、これまた頭が痛いです。(笑)
GXはリチウムで動作させていますが、もう1系統電源が必要という事ですね。
GM管用の昇圧回路は使えませんし・・・
取り合えず、電池は置いといて、実証実験といきます。