2012年5月21日月曜日

ガイガーカウンターでベクレル計算

最近、浜ホトさんのシンチモジュールを触っていたんですが、久しぶりにGX-ZERO-1のGM管タイプをソフトの調整の為、触りました。

GX-ZERO-1 EN-7313 お買い上げ、誠にありがとうございます!

とお礼と宣伝をしておいて・・・

β版のソフトを搭載予定ですが、その中に「試験的ベクレル計算」機能があります。

これは、まだ係数が決まっていないので、1cpmあたりのベクレル数(/Kg)を設定すれば、バックグランドの平均値からベクレル/Kgを計算表示する という単純なものです。

セシウム基準線源を利用して、適当に1cpmを16Bq/Kgと設定して、線源測定すると、約9200Bq/Kgと表示します。

    あくまでも、試験的機能ですから、間違っている前提です。


その状態で、「やさしお180g」をγ線のみで、2分間測定してみたのが、下の写真です。



アルミ遮蔽を外して、β線とγ線を2分間測定した結果が、下の写真です。




バックグランドは、2分間の測定を5回して、平均した値です。これは、カウントダウン計測を繰り返せば、自動で記録と計算を行います。(10回まで記録可能)

計測開始すると、バックグランド値を超えたら、CPM値が上がって行きます。


例によって、鉛遮蔽も何もありません。空間線量は0.06μSv/h程度のところで、適当にGM管を置いて計測しただけです。

ベクレル=1秒間に崩壊する個数ですが、カリウム40は、

  β線を出して、カルシウム40となる。(89.3%)
  その後、軌道電子を捕獲して、アルゴン40にもなる。(10.7%)

との事ですが、上の写真では比率が全然違います。(29倍)

これは、GM管のβ線の計測効率の方がγ線よりかなり上回っている事に起因します。

現在、シンチレーター方式ではγ線のみしか測れません。(一部除く)

γ線のエネルギーを計測して、セシウム137だ!と分析するわけですが、β線の比率も係数に入れてベクレル計算してやらないと、いかんですよね?

あと、100gの試料を測定して、単純に10倍すれば本当に良いのでしょうか・・・


上の例だと、3280 × 1000 / 180 = 18204 Bq/Kg となってしまいますが、8645Bq/Kg が正解だとすると、1cpmあたりの係数を16から33.69にしてやれば、同じような数値になるでしょう。

その前に、バックグランド値より、205cpmの差がある時点で、完全に音で分かります。

神経質にならないで、カリウム40の含有量が少ない食品で、これだけ差が出たら食べない。

こういう認識の仕方でも、個人で単純検査するのも「手段」だとは思います。

気になる人は、その後で高価な検査装置で計測してもらえば良いのではないでしょうか・・・


    妄想でしょうか。

計測器は、あくまでも「道具」です。「道具」を使いこなせる知識が無いと、余計に神経質になります。

私も血圧を測ると、太ってないのに高いのですが、病院に行くと「痛みを持っている人は、高く出る」と言われ、変に納得していますが、たぶん原因は他にあると思っています。

    運動不足なだけですけど・・・w

納得できない方は、数百万するベクレルモニタを購入するしかありません。

しかし、その機器で、80Bq/Kg と表示されたら捨てますか?

じゃぁ、「やさしお」は使わない方が良い = 風評被害(?) という構図になってしまいます。

「やさしお」を毎日1Kgも食べ続けたら、それだけで「天に召される」とは思いますが。

0 件のコメント:

コメントを投稿