2012年3月27日火曜日

マイカ窓の新型プローブ

現在のEBシリーズ(アルミの削り出し)プローブは、人気があるのですが、「高い!」と言うことで、もう少しなんとかならんか・・・

という事で、LND-7313を内蔵した新型のプローブの図面が上がりました。
削り出しは止める予定です。

こいつの特徴は、「カメラ三脚用の取り付けネジ」が付いているところです。

カメラ用の1脚タイプで1mくらいまで伸びるタイプが取り付けられたりします。
遮蔽窓の難しい加工も止めます。マジックテープで止めても良いくらいの感覚でトライします。

たぶん、このタイプで「空間線量を計測する」という状況は少ないと思いますので。
Inspectorのステンレスのワイププレートも、どれだけ遮蔽できてるかわかりませんし。結構取り付けは面倒です。

という事で、LND7313でβ線の計測状況を再度確認してみました。


久しぶりの10,000CPM超え・・・警告音を20μSvに設定してあったのですが、レッドゾーンになってしまいました。
(α、β遮蔽してませんので、μSv値は無視してください)

流石にマイカ窓のタイプのβ線検出能力は高いです。
(検出窓の径が大きいですから、効率が良いと言った方が良いですが)

ロシア製の薄いマイカ窓のGM管を本体に内蔵する案件も浮上してきました。
これはギリギリ可能なんですが、Bluetoothモジュールが載りません。(残念)

まぁ、Bluetoothって何? という方が多いのに驚いているのも現状でして、考えてみれば知らない人は知らないですよね。
殆どのスマートフォンには搭載されているんですけど。

因みに、BluetoothのSPPプロファイルを使用していますので、ノートパソコンにBluetoothが搭載されていれば、ちょろっと設定するだけで繋がります。

これは、よく「ロボット制御」のリモコンとかで使われています。

さて、レンタルも始めますので、こりゃまた忙しくなりますわ。(準備するのが大変 という事です)

5 件のコメント:

  1. 検出効率はInspectorを超えてますか?。好奇心がわきました。

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    1. 異藤くんさん こんばんは。

      コメント、ありがとうございます。
      GM管自体の検出効率は、Inspectorと同じでございます。(LND社のGM管の型違いですので)

      外付けのプローブタイプですので、Inspector Ex+と同じと言った方が良いですね。

      厚めのアルミ製に拘っているのは、このGM管はマイカ窓方向以外からも放射線を拾う という事に対応する為です。

      セシウムのβ線のエネルギーは比較的低いので、まだ良いのですが他の線源だと遮蔽しきれないもので・・・

      また図面か写真を載せますので、時々覗いてください。

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  2. 11755CPM÷26.12μSvで400を超えるのでinspector以上かと思いました。
    こういう計算じゃないですか?アルゴリズムとかいうものの違いでしょうか。

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    1. 異藤くんさん こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      GM管のスペックはCo60線源において、60cps/mR/h(3600cpm/mR/h)をベースにμSv換算係数を机上で計算すると、

      3600 ÷ 8.77 = 410 cpm/μSv/h (Cs137)

      となりますので、実際には係数は仰る通り410超えの値を設定してありました。

      このあたりは、Cs137特定線源においても海外製のものは若干高めに出るような設定になっている模様ですので、係数とアルゴリズムで調整しています。

      ただ、ご指摘の通り今回の写真データにおいては、β線の感度と機器の確認の為、係数は「ざっくり」設定しておりますので、するどいご指摘でした。

      因みにBGにおいては、50cpm程度なので、LND社のデータそのままで計算すると、0.13μSvとなりますので高めになります。

      どうも海外製は、少ないより高めに出した方が良い。日本では、高いより少なめに出した方が良い という違いがある模様で。

      シンチレーター方式のものでも、日本製よりUS製の方が高めに出ます。

      こんなんで回答になりましたでしょうか・・・少々不安要素もありますが。

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  3. 追記。

    このGM管で商品化する時は、公的校正機関にて校正しますので、ご安心ください。

    5μSvから100μSvにはなります。
    (バックグランドの関係で、5μSvが限界と言われました)
    そこから下にの低線量の校正は、自社でCs137線源とシンチレーター機器での校正確認となります。

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